[ワシントン 3日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は3日に国務省で行った外交政策に関する演説で、中国は今世紀「最大の地政学上の課題」とし、バイデン政権が中国との関係を重視していく姿勢を示した。
ブリンケン長官は演説でパンデミック(世界的大流行)の再発防止のほか、気候変動対策や民主主義促進を含む8つの優先事項を掲げたが、具体的な国名を挙げたのは中国のみ。中国は規則や価値観を巡る世界的なシステムを形成する米国の能力に挑戦できる唯一の国との認識を示し、「米国の中国との関係は、必要なときは競争的、可能なときは協力的、必須なときは敵対的」になると述べた。
その上で、中国に対応するには「新疆ウイグル自治区における人権侵害や、香港における民主主義の抑圧に対し立ち上がらなくてはならない」と指摘。ポンペオ前国務長官が示した新疆ウイグル自治区での問題への対応姿勢に賛同すると述べた。