[ワシントン 10日 ロイター] - 米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官が来週、日本と韓国を訪問し、両国で外務・防衛閣僚会合「2プラス2」を開催する。国務、国防両省が10日発表した。
バイデン政権の主要閣僚による初の外遊となる。初訪問先をアジアとしたことには、中国の存在感が拡大する中、インド・太平洋地域における同盟強化を優先課題とする米政権の考えを反映している。
訪問の日程は15─18日。国防省によると、オースティン長官は13日に出発し、ハワイやインドも訪れる予定。
両長官のアジア訪問を踏まえ、米中高官級会合開催を巡る観測も高まっている。香港の英字紙サウスチャイナ・モーニングポストは9日、ブリンケン長官と中国外交担当トップの楊潔チ・共産党政治局員がアラスカ州で会談する方向で両国が調整を進めていると報じた。
また、バイデン大統領は12日、日本、オーストラリア、インドとの4カ国の枠組み「クアッド」による初の首脳会合をオンラインで開催する。