[ドバイ 10日 ロイター] - サウジアラビアのファイサル外相は10日、今週起きたイエメンの親イラン武装組織フーシ派によるサウジの石油産業の中心地に対する攻撃を受け、石油施設の攻撃を防ぐために対策を取ると表明した。
ロシアのラブロフ外相との共同記者会見で、原油価格が生産者と消費者に公平な水準に保たれるよう石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の枠組みでロシアと協力し続けると述べた。
7日に起きた弾道ミサイルとドローンの攻撃を受け、原油相場は一時的に急騰した。
ファイサル氏は「サウジは能力を守るために必要な抑止策を打つ」とした上で、サウジ主導の連合軍とフーシ派が6年にわたり戦闘を続けているイエメンでの紛争を終わらせるには、「イランがフーシ派に弾道ミサイルや武装ドローンなどの最先端の武器を提供している」事態に国際社会が対処しなければならないと主張した。
また、主な優先事項が依然としてイエメンの永久停戦合意であると強調した。これまで国際連合が仲裁したりサウジとフーシ派間の協議を設けたりしたが、合意に至っていない。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210310T175644+0000