[ソウル 11日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)は11日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの回復に伴い、消費者物価の上昇が予想以上のペースで加速する可能性があるとの見解を示した。
韓国中銀は金融政策報告書で「現在実施されているワクチン接種に伴い経済活動が正常化し、繰り延べ需要が出てくるにつれて、インフレが一時的に加速する可能性がある」と指摘した。
韓国統計局が発表した2月の消費者物価指数(CPI)は、内需の改善や国際原油価格の上昇などを背景に13カ月ぶりの高い伸びを記録。国内経済が徐々に回復していることが改めて示された。
韓国中銀は2月の政策決定会合で、政策金利を過去最低の0.50%に据え置く一方、今年のインフレ率見通しを従来の1.0%から1.3%に引き上げた。国内の長期債利回りを注視し、一段と不安定になれば適切な措置を講じるとも表明した。