[ニューデリー/ムンバイ 12日 ロイター] - 複数の関係筋によると、インド政府は同国の国債が10月までに国際的な債券インデックスに組み入れられると予想している。
ただ、国債の上場は組み入れの1年後になる可能性があるという。
インドは、政府の借り入れ増大で国内債券市場の対外開放が必要になっており、2019年から国際的な債券インデックスへの組み入れに向けた作業を進めている。
政府は、借り入れコストを削減するため、来年度(2021年4月ー2022年3月)中に国債を上場する計画だったが、関係筋によると、来年度中の上場は難しい可能性があるという。
インド政府は来年度の新型コロナウイルス経済対策の財源として1652億4000万ドルの国債発行を計画している。
関係筋は「インデックスは9月に見直される。(インデックス算出会社の)懸念の大半に対処した。他の問題も解決できるはずだ」と発言。
「9月か10月には2大インデックスの少なくとも1つに組み入れられるだろう」と述べた。
財務省、中銀のコメントは取れていない。
米JPモルガンは昨年9月、代表的な新興国市場債券インデックスへのインド国債の組み入れを見送った。同国の債券市場について、資本規制のほか、保管・決済など運用面の問題が投資家から指摘されたため。
複数の政府高官によると、インドは国債の決済について国際決済機関のユーロクリアと最終段階の交渉に入っており、交渉が終了すれば、国債の上場が実現に近づく可能性がある。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210312T101845+0000