[ワシントン 17日 ロイター] - 米政府高官は17日、英本土から英領北アイルランドへの物流を巡る英国と欧州連合(EU)の対立について、バイデン政権はどちら側にも肩入れしないとの立場を示した。
「米政府は英EU通商・協力協定と北アイルランド議定書の両方の内容を歓迎している。議定書は(1998年に結ばれた北アイルランド和平に関する)『ベルファスト合意』がもたらす恩恵を守ると考えている」と語った。
同高官は「現在英国とEUの間で(協定の)履行を巡り意見が分かれていることを認識している」とし、「これは英国とEUの間で解決すべき通商問題とわれわれは捉えており、双方が交渉の席に戻って合意の履行について協議することを期待している」と述べた。
そのうえで「米政権はこの対立でどちらかの側に付くことは考えていない」と明言した。
バイデン米大統領は17日にアイルランドのマーティン首相とオンラインで会談する。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210317T105048+0000