[東京 18日 ロイター] - 岡田直樹官房副長官は18日午前の会見で、武田良太総務相がNTTとの会食を認めたことについて、政治家として幅広く企業と意見交換することはあり得るとの認識を示した。その上で、大臣規定の趣旨を踏まえて個々の政治家が適切に判断すべき問題だと指摘した。
岡田副長官は、武田総務相はJR東海の葛西名誉会長から声をかけられNTTとの会食に同席したと承知しているとし、「国民の疑念を招かないようにすることが重要だ」との考えを示した。
東京五輪・パラリンピックの開閉会式の演出を統括する佐々木宏氏が女性タレントを侮辱するメッセージを発信して辞任したことについては、「公表された佐々木氏の謝罪文に記載されている佐々木氏の発言は全く不適切な内容で、あってはならないと思っている」との認識を示した。
岡田副長官は、きょうの組織委員会の会見を注視しているとした上で、「東京大会が国民や世界の人々に歓迎される中で開催されるためにも、五輪組織委員会はこの問題についてしっかりと説明責任を果たすべき」と強調した。
(中川泉 編集:田中志保)