[イスタンブール 19日 ロイター] - トルコの警察は、少数民族クルド人系野党、国民民主主義党(HDP)の地区幹部3人を拘束した。国営メディアが19日報じた。
クルド系武装組織に対する捜査の一環で、計10人が拘束されたという。
これとは別に、トルコの人権協会(IHD)は、警察が19日午前にIHD会長の自宅を強制捜査し、会長を逮捕したことを明らかにした。現在、弁護士が情報を収集しているという。
トルコ最高検察庁は17日、HDPの解党を憲法裁判所に申し立てていた。HDPは「政治的なクーデター」と批判している。HDPは議会で第3位の政党。
国営アナドル通信によると、逮捕されたのはHDPのイスタンブールのキャーウトハーネ地区の代表とベシクタシュ地区の代表など。警察が4地区で同時に強制捜査を行った。15人に逮捕状が出ているという。
欧米は、最高検察庁の申し立てについて、民主主義を損なうものだと批判しているが、トルコのエルドアン大統領の報道官は、HDPが非合法武装組織のクルド労働者党(PKK)と関係があると主張している。