[ロンドン 22日 ロイター] - 格付け機関のS&Pグローバルは22日、トルコが資本規制を導入するリスクは「高まっている」との見解を示した。ただ、基本シナリオではないという。
トルコのエルドアン大統領は20日未明、インフレ危機に利上げで対応してきたアーバル中銀総裁を任命から5カ月足らずで解任。これを嫌気し、22日の市場でトルコリラは急落した。
S&Pのアナリストはこれについて「トルコ中銀の政策運営における独立性は限られており、全般的に経済政策の予見可能性も低いことが再び示された」と指摘。「短期的に注視すべきはトルコ国内居住者の預金動向で、外貨への転換が増大するかどうかだ。資本規制のリスクは高まっているが、われわれの基本シナリオではない」とした。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210323T021201+0000