[ブリュッセル 23日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は23日、ロシアとドイツを結ぶガスパイプライン計画「ノルドストリーム2」について、欧州連合(EU)の利益に反し、ウクライナなどを弱体化させるとの見解を示した。
ブリンケン氏は国務長官として初めて北大西洋条約機構(NATO)本部を訪れ、ストルテンベルグ事務総長と会談した。
「バイデン大統領は非常に明確だ。パイプラインは欧州にとっても米国にとってもまずい計画で、最終的にEUの安全保障目標に反すると考えている」と語った。
「ウクライナやポーランド、その他多くの友好国や同盟国の利益を損なう恐れがある」と述べ、米政府はノルドストリーム2の参加企業に制裁を科すよう国内法で義務付けられていると指摘した。
ドイツのマース外相ともこの問題について協議する考えを示した。