[ロンドン 23日 ロイター] - 英政府は国境規制を強化し、6月末までに特別な理由なく海外旅行のため出国を試みた国民に5000ポンド(6900ドル)の罰金を科す。
ハンコック保健相はスカイ・ニュースに対し、海外旅行に関する政策を4月に見直す計画に変更はなく、早ければ5月17日から海外旅行を許可する計画にも変更はないと発言。
ただ、5月17日から海外旅行を許可できない事態に備えて、法規制に罰金を盛り込んだと説明している。
この報道を受け、朝方のロンドン株式市場では、ブリティッシュ・エアウェイズの親会社IAG、イージージェット、TUI、JET2が軒並み3-4%下落している。
英国では現在、海外旅行が禁止されている。
同相は、出張や留学など特別な理由のない海外への旅行を許可するかについては、政策の見直し結果が4月12日に報告されると述べた。
ただ、欧州では新型コロナウイルスの感染が拡大しており、英政府が5月17日から海外旅行を許可するとの期待は後退している。
昨年に続き、今年も夏の旅行が規制されれば、航空業界や旅行業界は一段と苦境に立たされることになる。