[東京 24日 ロイター] - アジア時間の原油先物価格は小反発。前日の急落を受けて押し目買いが入った。しかし、欧州での新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)や米原油在庫の積み増しなどでリスク志向は後退、過剰供給懸念が浮上し上値は重い。
0108GMT(日本時間午前10時08分)時点で、北海ブレント先物は0.27ドル(0.4%)高の1バレル=61.06ドル。前日には5.9%下げていた。
米WTI先物5月限は0.19ドル(0.3%)高の57.95ドル。前日には6.2%下げていた。
欧州最大の石油消費国であるドイツは、コロナ対策のロックダウンを4月18日まで延長することを決めた。
米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)は、英アストラゼネカが米国で行ったコロナワクチンの大規模臨床試験(治験)で「不完全な」有効性データを提供した可能性があるとの見解を表明。コロナ禍からの回復ペースに懸念が生じている。
米国石油協会(API)の統計で、19日までの週の米原油在庫が約30万バレルの減少予想に反して290万バレル増加したことも材料となっている。
また、欧米諸国が新疆ウイグル自治区の人権侵害にかかわった中国政府当局者への制裁を発表し、中国が報復措置を講じたことも新たな懸念材料に。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210324T031506+0000