[ワシントン 24日 ロイター] - 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は24日、英アストラゼネカが新型コロナウイルスワクチンについて修正した情報を近く公表する公算が大きく、同社ワクチンの有効性を巡る混乱が解消されると確信していると述べた。
アストラゼネカは22日、同社の新型コロナワクチン治験で79%の予防効果が示され、血栓リスクの増加は見られなかったと発表。しかし、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)によると、独立組織のデータ安全性モニタリング委員会(DSMB)は、アストラゼネカが米国で行ったワクチンの大規模臨床試験(治験)で「不完全な」有効性データを提供した可能性があるとの懸念を表明した。
米国ではコロナワクチン接種計画が順調に進んでいるものの、ファウチ氏は23日時点の新規感染者が5万5000人弱だったことに言及し、「なお多くの課題に直面しており、勝利宣言できる状況ではない」と慎重な見方を示した。
米ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策本部のアドバイザー、アンディ・スラビット氏も、バイデン政権がブラジルで広がっている新型コロナ変異株について懸念していると明らかにした。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210324T171548+0000