💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

EU首脳会議、トルコとの通商関係強化を表明 制裁にも言及

発行済 2021-03-26 14:17
更新済 2021-03-26 14:18
© Reuters. EU首脳会議、トルコとの通商関係強化を表明 制裁にも言及

[ブリュッセル 25日 ロイター] - 欧州連合(EU)は25日に開いた首脳会議で、トルコとの通商関係を強化すると表明した。一方で、同国が東地中海での炭化水素資源開発を再開すれば制裁を科すと警告した。

また、人権問題にも懸念を表明。トルコが欧州評議会の「女性への暴力およびドメスティックバイオレンス(DV)防止条約」からの脱退を決めたことに失望感を示した。

EUの執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長はビデオ会議後、記者団に対し「トルコはより建設的な態度を示している」とした上で、「しかしながら、われわれはこの緊張緩和のプロセスが脆弱であることも認識している」と語った。

首脳会議の声明によると、EU首脳は、域内の専門家が「関税同盟の近代化に向けた権限付与に取り組む」とし、1990年代の貿易協定である関税同盟の対象をサービスや農産物、政府調達に広げることを認めた。

これによりEU加盟候補国であるトルコは、EU市場にほぼ全面的にアクセスできるようになる。

関税同盟の拡大は、トルコがシリア難民の受け入れに合意した2016年に計画されていたが、同国の人権問題や資源開発、EU加盟手続きの停滞などを巡る双方の対立から進んでいなかった。

関税同盟拡大に向けた交渉がまとまるまでには依然として数年かかる可能性があり、域内での影響力拡大を目指すエルドアン大統領が方針を転換させる可能性をEUは引き続き懸念している。

© Reuters. EU首脳会議、トルコとの通商関係強化を表明 制裁にも言及

EU首脳は声明で「トルコに対し、国際法に違反する挑発行為や一方的な行動の再開を控えるよう求める」とし、6月に進展状況を点検する方針を示した。

また、「自由に使える手段と選択肢を通じて利益を守る」と警告。個人の渡航禁止や資産凍結、エネルギー・観光業といった経済の重要分野への制裁に言及した。

一方、トルコ外務省は、EUには東地中海での掘削活動に対する管轄権はないとする声明を出し、双方の緊張関係が続いていることをうかがわせた。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます