[カイロ 26日 ロイター] - エジプトで26日、列車の衝突事故があり、保健相によると少なくとも32人が死亡、165人が負傷した。検察当局は事故原因の調査を命令。首相は鉄道網の早急な近代化が必要との認識を示した。
事故が起きたのは首都カイロの南方約365キロの地点にあるソハーグ県タハタ近郊。鉄道当局によると「身元が確認されていない複数の人物」が非常ブレーキを作動させたことで列車が停止し、同じ方向に向かって走行していた別の列車が後方から衝突した。
事故現場の写真によると、列車は脱線し、一部が著しい損傷を受けている。
エジプトの鉄道網は老朽化しており、人身事故が頻繁に発生。2002年には混雑する列車で火災が発生し、少なくとも360人が死亡するエジプト最悪の鉄道事故が起きている。