💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

中国、ウイグル問題で米国とカナダに対抗措置 米加は反発

発行済 2021-03-29 07:04
更新済 2021-03-29 07:09
© Reuters. 中国、ウイグル問題で米国とカナダに対抗措置 米加は反発

[北京/オタワ 27日 ロイター] - 中国外務省は27日、新疆ウイグル自治区での人権問題に対する米欧の制裁措置への対抗措置として、 米政府系機関である米国際宗教自由委員会(USCIRF)の幹部2人とカナダ議会の下院議員1人に制裁を課すと発表した。

これに対し、米国はブリンケン国務長官が「現在も続いている新疆での虐殺や人道に対する罪への国際的な監視の目をより厳しくするだけだ。我々は、中国にこうした人権侵害をやめるよう訴えているカナダや英国、欧州連合などの世界の同盟国と連帯している」との声明を発表。カナダのトルドー首相も中国政府を批判し、人権の擁護を約束するなど反発している。 

中国の制裁措置は、カナダ議会下院で外務・国際開発常任委員会の副委員長を務めるマイケル・チョン議員のほか、新疆ウイルグル自治区で人道に対する罪と虐殺が行われているとの報告書を今月発表した同委員会国際人権小委員会が対象。また、USCIRFのゲール・マンチン委員長と、トニー・パーキンス副委員長にも制裁を課すとしている。

新疆ウイグル自治区を巡っては、イスラム教徒のウイグル族などの人権が侵害されているとして、米国、EU,英国とカナダが中国に対する制裁措置を発表している。

人権活動家や国連の人権専門家は、新疆で少なくとも100万人のイスラム教徒が収容キャンプに拘束されたとしている。人権活動家や一部の西側政治家は、中国が拷問や強制労働、強制不妊手術などを行っていると批判している。

© Reuters. 中国、ウイグル問題で米国とカナダに対抗措置 米加は反発

中国側は、こうした指摘を全面的に否定し、キャンプでは職業訓練を提供しており、過激派と戦うために必要だと説明している。

中国の制裁対象となった個人は、中国本土や香港、マカオへの入国が禁じられる。また中国国籍の人や中国の機関は、これらの個人とのビジネスや、同小委員会とのやり取りが禁じられる。

中国外務省は、「中国政府は国家の主権と安全、そして開発の利益を守る確固とした決意を持っている。このことをはっきりと理解し、誤りを正すことを求める。新疆関係の問題における政治的な操作や、中国の国内事案へのいかなる介入もやめ、誤った道をたどらないようにしなけらばならない。さもなくば、火傷を負うだろう」と表明した。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます