[キャンベラ 29日 ロイター] - オーストラリアのモリソン首相は29日、内閣改造を行い、過去最多となる7人の女性を入閣させた。性的暴行疑惑などで低下した支持率の回復を目指す。
モリソン氏はスキャンダルの渦中にあるレイノルズ国防相とポーター司法長官を交代させたが、いずれも閣内にとどめた。
レイノルズ氏とポーター氏の後任にはそれぞれダットン内相とキャッシュ雇用・技能・中小企業・家族経営担当相を充てる。
レイノルズ氏は性的暴行被害を訴えたスタッフの女性への対応を巡って批判を受けていた。またポーター氏については過去の性的暴行疑惑が取りざたされ、現在は健康上の理由で休職中。
豪紙オーストラリアンが29日公表したニュースポールによる世論調査では、モリソン氏の支持率は2週間で7%ポイント低下し55%と1年ぶりの低水準となった。また与党保守派連合の支持率は48%と野党労働党の52%を下回っている。