[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国時間の原油先物価格は、スエズ運河の運航が再開されたことやドル上昇を受けて下落した。
市場の注目は石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が4月1日に開く会合に移っている。需要見通しが暗いことから、減産を延長するとみられている。
清算値は、北海ブレント先物が0.84ドル(1.3%)安の1バレル=64.14ドル。米WTI先物は1.01ドル(1.6%)安の60.55ドル。
エジプトのスエズ運河庁は29日、約1週間にわたり航路を塞いでいた大型コンテナ船「エバーギブン」の離礁作業が成功したとし、運河の航行再開を発表した。
また関係筋によると、新型コロナウイルス流行に伴うロックダウン(都市封鎖)措置が広がる中、サウジアラビアはOPECプラスによる減産を5─6月にかけて延長することを支持する意向で、独自の減産を延長する用意もあるという。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210330T201146+0000