[メルボルン 31日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が4月1日の会合で協調減産を5月もおおむね継続することで合意するとみられている。
0202GMT(日本時間午前11時02分)時点で、北海ブレント先物は0.15ドル(0.2%)高の1バレル=64.29ドル。米WTI原油先物は0.15ドル(0.3%)高の60.70ドル。
3月の原油市場は、米国の経済成長を巡る楽観的な見方が広がる一方で、欧州の新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウン(都市封鎖)長期化のほか、インドやブラジルの感染拡大とワクチン接種の遅れを巡る懸念が高まり、不安定な値動きとなった。
OPECプラスは前回の会合で、ロシアとカザフスタンに若干の増産を認めながらも、協調減産を延長することで合意した。燃料需要に回復の兆しが見られていたことから、市場にとってサプライズとなった。
コモンウェルス銀行の商品アナリスト、ビベク・ダール氏は「(前回会合)以降の状況を踏まえると、供給を増やす根拠はさらに薄い。今回は規律を維持するだろう」と述べた。