[オーガスタ(米ジョージア州) 11日 ロイター] - 男子ゴルフのメジャー、マスターズ・トーナメントで11日に日本人初制覇を成し遂げた松山英樹(29)は、歴史を作ったことについて「とてもうれしく思う」と語った。
4打差リードの首位で出た松山は「今日は朝からずっと緊張していて、最後まで緊張しっぱなしで終わった」と振り返り、夫人や家族、友人などの期待を受けてプレーしたことについては「それを考えずにずっとプレーしていたが、いいプレーを見せられて本当によかったと思います」と語った。
そして、日本人初のメジャー制覇については「これまでメジャーで勝てなかったことが、僕が勝ったことによって、これから先、日本人がすごく変わっていくんじゃないかなと思う。それに僕はもっともっと勝てるようにがんばりたい」と力を込めた。
また、優勝を確信したこの日の重要なショットは何だったのかと問われると「18番のティーショットがフェアウェーにいったことが一番のキーポイントだと思う」と説明した。
日本人初の快挙に歴代チャンピオンたちからも祝福の言葉が贈られている。マスターズ5回制覇を誇るタイガー・ウッズ(米国)は、2月の自動車事故で負った重傷から自宅で回復に努めるなか、ツイッターで「日本の誇り。あなたとあなたの国にとって、とても大きな偉業を成し遂げたことを祝福する。この歴史的なマスターズ優勝はゴルフ界全体に影響を与えることだろう」と投稿。
マスターズでは優勝者にグリーンジャケットが贈られるが、2013年大会覇者のアダム・スコット(オーストラリア)は、「グリーンジャケットを持って(日本に)行った際、私は素晴らしい歓迎を受けた。なので、ヒデキがどのような経験をするのか想像できる」とコメントした。