[北京/台北 16日 ロイター] - 中国政府は16日、台湾によるウクライナへの人道支援と対ロシア制裁について「他国の困難な状況に便乗している」などとして批判した。
ウクライナでの戦争は台湾で広く共感を呼んでおり、ロシアの侵攻と台湾が直面する中国の軍事的脅威との類似を指摘する向きも多い。
欧米主導の対ロシア制裁には台湾も加わっている。
中国国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は、北京での記者会見で、台湾の支援と制裁について質問されると、台湾はこの問題を自らの目的のために利用しようとしていると主張。
「(台湾の与党)民主進歩党は、ウクライナ問題に便乗して自らの存在意義を確認しようとしている」とし、「政治的な操作によって対立をあおり、敵意を作り出そうとする彼らの試みは成功しない」と述べた。