[ワシントン 16日 ロイター] - リトアニア政府高官は16日、欧州連合(EU)が予定している中国との首脳会議について、中国がウクライナ情勢を巡りロシアと西側のどちらを支持するか立場を明確にするまで見送るべきとの見方を示した。
EUは、中国との緊張緩和を探る狙いで4月1日に首脳会議を開く計画を明らかにしている。
だが、リトアニアのアドメナス外務副大臣はロイターに「正常化の時期ではない」と述べた。「非常に悪いタイミングだ。最近の情勢を踏まえ、中止するか、中国がどちらを支持するか確認できるまで、少なくとも大幅に延期すべきだ」とした。
また「われわれが真剣であることを中国に示すときだ。一方でロシアを支持しつつ、他方で西側、EUとの貿易機会を利用するというあいまいな立場を取りながら報いを逃れることはできないと示すべきだ」と述べた。
ただ、首脳会議見送りで他のEU加盟国を説得するには多くの働き掛けが必要になるとの見方を示した。
中国はリトアニアが台湾の代表機関開設を昨年認めたことに反発し、対抗措置を講じている。