[国連 17日 ロイター] - ロシアのネベンジャ国連大使は17日、国連安全保障理事会に提出したウクライナの人道状況に関する決議案について、18日に採決を行わない方針を明らかにした。
ネベンジャ氏は、ロシアが独自に策定したウクライナにおける支援のアクセスや市民の保護などを求める決議案について、欧米諸国が他の理事国に「前例のない圧力」をかけ、支持しないよう求めているとし、「現段階で採決を求めないことを決めた。ただ、決議案を取り下げたわけではない」と説明した。
ロシアが提出した決議案には、ロシアのウクライナ侵攻に関する責任についての内容は含まれておらず、停戦に向けた取り組みやロシア軍の撤退なども盛り込まれていないため、安保理15カ国の大半が棄権して採択される可能性は低いと予想されていた。