［キーウ ２５日 ロイター］ - ウクライナ首都キーウのクリチコ市長は独立記念日から一夜明けた２５日、市内９５本の道路の名称について、ロシアと旧ソ連にちなんだ名前を一掃するため変更したと発表した。
ウクライナは２月にロシアの侵攻を受けて以来、「脱ロシア化」の取り組みを加速させている。
クリチコ氏はインスタントメッセージアプリのテレグラムに「（新しい名前は）ウクライナの大きな歴史的な出来事の記憶や、ウクライナに栄光をもたらし国家独立のために戦った名高い人物や英雄たちの記憶を長くとどめるものでなければならない」と記した。こうした動きをさらに進めることも約束した。
ある道路は英国がウクライナの強力な支援国となっている点を踏まえ、新たに「ロンドン通り」と名付けられた。また「ウクライナ再生通り」も登場。これはゼレンスキー大統領が独立記念日の国民への呼びかけで、ウクライナがロシアの侵攻時に「生まれ変わった」と鼓舞したことに由来する。
旧ソ連国防相の姓を冠していた別の道路は、「アゾフ連隊通り」に改称された。アゾフ連隊はウクライナ内務省系の反ロシアを掲げる民族主義団体。ウクライナ国内では勇敢さが称賛された。ロシアが今月、連隊を「テロ組織」に認定したことに対して、ウクライナ政府は捕虜となった連隊メンバーの戦争捕虜としての基本的権利が侵害される恐れがあると強く反発している。