[カブール 25日 ロイター] - アフガニスタンで実権を掌握しているイスラム主義組織タリバンは25日、今月発生した洪水による死者が180人以上に達しているとして、国際社会に支援を要請した。
洪水はここ数週間にアフガニスタン中・東部地域で発生。被害は広範囲に及び、家屋数千戸が流されたほか、経済・人道危機が悪化している。
タリバンのザビフラ・ムジャヒド報道官は記者会見で「アフガニスタン単独で洪水に対応することはできない。世界と国際機関、およびイスラム諸国に支援を要請する」と述べた。
報道官によると、洪水により182人が死亡、250人が負傷。家屋3100戸以上が全壊し、家畜数千頭が死んだという。
アフガニスタンは今年に入り、干ばつのほか、1000人以上が死亡した6月の地震など、相次ぐ自然災害に見舞われている。
同国は昨年のタリバン実権掌握以後、国際金融システムからおおむね切り離された状態にある。