[ワシントン 12日 ロイター] - 中国の秦剛駐米大使は12日、アフリカに対する中国の投融資を「債務の罠(わな)」とする見方を否定し、アフリカ諸国は中国よりも西側機関に多くの債務を抱えていると指摘した。
ワシントンで今週、2014年以来となる米・アフリカ首脳会議が開かれるのを前に、ニュースプラットフォーム「セマフォー」のイベントで述べた。
秦大使は「アフリカにおける中国の投資や資金支援は罠ではなく恩恵だ」と強調。アフリカは「地政学ゲーム」の場ではなく、アフリカの人々に恩恵をもたらす国際協力の場であるべきで、米中間の協力も含まれると述べた。
また、英慈善団体「デット・ジャスティス」による7月の報告書を引用し、アフリカ諸国は西側機関に対して対中国の3倍の債務を抱えていると指摘。「中国はアフリカにとって最大の債権者ではない。中国に対する債務は少額にすぎない」と述べた。