[クアラルンプール 10日 ロイター] - マレーシアの捜査当局は10日、ムヒディン元首相を起訴した。首相時代に立ち上げたプロジェクトを巡る権力乱用やマネーロンダリング(資金洗浄)など6件の罪に問われた。ムヒディン氏は、起訴は政治的な動機が背景にあるとして、無罪を主張している。
ムヒディン氏は3カ月前の総選挙で、アンワル現首相に敗北。今回の起訴で政治的な緊張感が高まる可能性がある。
ムヒディン氏は2020年から21年にかけて17カ月間、首相を務めた。マレーシアで首相経験者が起訴されたのは2人目。
検察側は、ムヒディン氏が首相としての地位を悪用し、自身の政党の銀行口座で2億3250万リンギ(約5144万ドル)の賄賂を受け取ったと主張している。
有罪となった場合、最高で禁錮20年に処される可能性がある。