[シドニー 11日 ロイター] - オーストラリアのアンガス・キャンベル国防軍司令官は11日、米国の機密情報漏えいの可能性が浮上している問題は「重大な」事案だとし、米国が関係国と協力して事態把握に努めていると述べた。
キャンベル司令官は講演後の質問に「情報の安全性確保は国力の能力向上と、同盟国やパートナー国の信頼に不可欠な問題」と返答。台湾有事が将来発生した場合にオーストラリアが果たす役割について問われると、「われわれの住むインド太平洋地域の安全保障と安定、繁栄を損なうものは、何であれオーストラリアに関心がある」と述べた。
さらに、ウクライナ戦争は、ある戦争がどのようにして勃発するかは予想不可能なことを示していると指摘。「国際的緊張下にある全ての当事国に対し、緊張緩和に向けて別の方法を模索するよう促す。全ての国にとって安定的かつ安全、自由で開かれたインド太平洋地域がオーストラリアの利益になる」と述べた。