[ジュネーブ 15日 ロイター] - 国連専門家グループは15日、ロシア軍がウクライナ市民や戦争捕虜に拷問を行っていることが懸念されるとして、ロシア政府に書簡を送付したと明らかにした。
拷問には電気ショックやフードを頭にかぶせる行為、擬似処刑などが含まれ、情報を引き出すことや自白の強要、ウクライナ軍支援への報復などが目的という。こうした行為が内臓損傷や骨折、トラウマなどにつながっていると指摘した。
ジュネーブのロシア報道官はコメント要請に応じていない。ロシア政府は先に捕虜への拷問や不当な扱いを否定し、意図的に市民を標的にしていないと説明している。
同グループとともに12日に書簡を送付した、拷問に関する国連特別報告者のアリス・ジル・エドワーズ氏は、ロシア軍による拷問の一貫性と方法には「ある程度の協調性、計画性、組織性」がうかがわれると指摘。「上層部の命令または政策指示に従うことは拷問を正当化する要因とは言えず、関与した全個人は速やかに独立した当局による捜査を受け、訴追される必要がある」と述べた。
*カテゴリーを追加します