Amanda Ferguson
[バリナヒンチ(北アイルランド)30日 ロイター] - 英領北アイルランド最大の親英派政党・民主統一党(DUP)のドナルドソン党首は30日、英国の欧州連合(EU)離脱後の貿易ルールの運用について英政府と合意に達したと発表、同党が北アイルランド自治政府に復帰するとの見通しを示した。
DUPはEU離脱後の貿易ルールにより、北アイルランドとそれ以外の英国との間に貿易障壁が生じたとして自治政府への参加をボイコットしており、自治政府の機能は2年近く停止している。
ドナルドソン氏は会見で「DUPと英政府の間の拘束力のある取り決めが合意通りに完全かつ誠実に履行されれば、今回の包括的な措置は全体としてDUPが北アイルランド行政府に代表を送り込む根拠となる」と述べた。
同氏は今回の合意について、英国内で輸送され北アイルランド域外に輸出されない物品の検査を廃止するものだと説明。北アイルランド企業は英国市場に無制限でアクセスでき、英国内での北アイルランドの地位が保証されると述べた。英国の新法で裏打ちされる見通しで、英政府が「いずれ」詳細を公表するとしている。
DUPが自治政府への参加をボイコットした直後に行われた北アイルランド議会選で最大政党となったシン・フェイン党のマクドナルド党首は、2月8日までに議会の機能が再開すると期待していると述べた。