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米下院委、国土安保長官の弾劾訴追案可決 移民政策を問題視

発行済 2024-02-01 14:11
更新済 2024-02-01 14:19
© Reuters.     米共和党が主導する下院国土安全保障委員会は31日、マヨルカス国土安全保障長官(写真)の弾劾訴追決議案を可決した。資料写真、2021年5月撮影(2024年 ロイター/Kevin

Ted Hesson

[ワシントン 31日 ロイター] - 米共和党が主導する下院国土安全保障委員会は31日、マヨルカス国土安全保障長官の弾劾訴追決議案を可決した。与野党間では移民政策を巡る対立が深まっている。

決議案は同氏が政策の不備で意図的に不法移民の流入を促したほか、議会で虚偽の発言をして国民の信頼を裏切ったと主張した。

民主党は弾劾に向けた取り組みを政治的な策略と一蹴。憲法学者らは共和党が展開する政策批判は弾劾の基準を満たさないとしている。下院が過去に弾劾訴追した閣僚は、汚職疑惑を受けた1876年のベルナップ戦争長官のみ。

下院本会議での採決日程は不明だが、関係筋は早ければ来週だと記者団に述べた。仮に下院が弾劾訴追しても、上院は民主党が多数派のため無罪となる可能性が高い。

バイデン大統領就任後の記録的な不法移民流入を懸念する共和党有権者にとって国境警備は重要な問題で、同党は11月の大統領選に向けて移民政策を争点にしている。

共和党のグリーン国土安保委員長は公聴会で「(マヨルカス氏は)議会が可決した法律の順守を意図的かつ組織的に拒否し、議会と米国民の信頼を裏切った」と主張。「その結果は悲惨で、全国民の生命と生活を危険にさらしている」と述べた。

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