[ドーハ 19日 ロイター] - イスラム主義組織タリバンが政権を握るアフガニスタンへの対応を協議する国連主催の会議は、タリバン暫定政権が出席することなく19日に閉幕した。
会議はカタールの首都ドーハで2日間の日程で開かれた。
国連のグテレス事務総長は閉幕後の記者会見で、アフガニスタンの唯一の公式代表として出席することをタリバンが要求したが、国連が拒否したため会議に出席しなかったと説明した。
そうした条件はタリバンをアフガニスタンの公式政府と認めるようなもので、受け入れられないと述べた。
アフガニスタン外務省は会議前に発表した声明で、国際社会のアプローチは「一方的な押しつけで、非難や圧力だ」と批判した。
グテレス氏は、タリバン政権と国際社会との関わりを調整する国連特使を任命する手続きに着手すると述べた。
特使はタリバンとより効果的に協力する方法を探るとし、関係改善が今後のタリバンの会議参加につながることを期待すると語った。