Steve Holland Ted Hesson
[ブラウンズビル/イーグルパス(米テキサス州) 29日 ロイター] - バイデン米大統領は29日、テキサス州のメキシコ国境地帯を視察し、11月大統領選で再対決が見込まれるトランプ前大統領に議会超党派の国境警備強化法案可決に協力するよう呼びかけた。不法移民対策が選挙の争点となる中、トランプ氏も同日にメキシコ国境を訪れた。
バイデン氏はメキシコとの国境となっているリオグランデ川のほとりにある同州ブラウンズビルを訪れた。共和党議員がトランプ氏の呼びかけを受けて法案の可決を阻止したことを批判した。
「トランプ氏にはこの法案を阻止するよう議員を促す代わりに、私と一緒に可決するよう促してほしい」と語った。
トランプ氏もリオグランデ川の河畔を訪れ、州兵による国境警備などテキサス州独自の不法移民対策を実施しているアボット知事(共和党)など地元当局者と面会。その後、イーグルパスで演説した。
移民による犯罪などについて「過去3年間のバイデン氏の侵略」と呼び、国境問題を「戦争」に例えた。
その上で、米国への難民申請者を審査期間中、メキシコ側で待機させる措置など、自身の在任時に実施した政策を復活させると約束した。