[フランクフルト 3日 ロイター] - ドイツのピストリウス国防相は3日、ウクライナ向け兵器に関するドイツ軍高官の会議内容がロシアに漏えいしたことを受け、ロシアがドイツの分断を狙った「情報戦」を行っていると非難した。
ロシアのメディアは1日、ドイツ軍高官らがウクライナへの兵器供与やウクライナによるクリミア半島の橋への攻撃の可能性について協議している38分間の録音音声を公開した。
ドイツは傍受されたとして調査を進めている。
ピストリウス氏は「これは単なる会話の傍受と公開をはるかに超える問題だ。(ロシアの)プーチン大統領が仕掛けている情報戦争の一環だ」と述べ、分断を生じさせる狙いがあると指摘した。
ドイツのロシア大使館はコメント要請に応じていない。
ドイツ軍の会議では、ショルツ首相がこれまで否定的な姿勢を示してきた巡航ミサイル「タウルス」供与の可能性について話し合われていた。
ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長は3日、録音音声はドイツがロシアと戦う準備をしていることを示すと述べた。