Kanishka Singh
[ワシントン 1日 ロイター] - 国際メディアの編集長らが、パレスチナ自治区ガザで活動する記者の保護をイスラエル当局に求める連名書簡を送付した。
書簡は2月29日付けで、AP通信、AFP通信、ロイター、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト(WP)、BBC、CNN、ガーディアン、フィナンシャル・タイムズ(FT)、シュピーゲル、 イスラエルのリベラル系紙ハアレツなど59報道機関の編集局トップが署名。
「(ガザで活動する)ジャーナリストたちは、個人に対する重大な危険を顧みず取材を続けている。家族や友人、同僚を失い、自宅や職場が破壊され、絶えず非難を余儀なくされ、通信途絶や食料・燃料不足に見舞われながら取材を続けている」とし、「記者は民間人であり、イスラエル当局はこの人々を国際法に則って非戦闘員として保護しなければならない」と訴えた。
書簡を公表した米国の非営利団体(NPO)、ジャーナリスト保護委員会(CPJ)によると、ガザでの戦闘で少なくとも94人のジャーナリストが死亡。このうち89人がイスラエル軍に殺害されたパレスチナ人だった。
CPJは、この戦闘はジャーナリストにとって「これまでで最も危険」と指摘している。
イスラエルは意図的にジャーナリストや民間人を標的にしているとの見方を否定、パレスチナのイスラム組織ハマスを追跡しているにすぎないと主張している。