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インドネシア大統領選やり直し請求、憲法裁が棄却 落選2候補訴え

発行済 2024-04-22 17:33
更新済 2024-04-22 18:45
© Reuters.  4月22日、 2月のインドネシア大統領選で落選した2候補が選挙のやり直しなどを求めて憲法裁判所に異議を申し立てた件で、憲法裁は22日、アニス前ジャカルタ特別州知事(写真)

Ananda Teresia Stanley Widianto

[ジャカルタ 22日 ロイター] - 2月のインドネシア大統領選で落選したアニス前ジャカルタ特別州知事とガンジャル前中部ジャワ州知事が選挙のやり直しなどを求めて憲法裁判所に異議を申し立てた件で、憲法裁は22日、両陣営による申し立てを棄却した。

2月14日に実施された大統領選ではプラボウォ国防相が大差で当選した。選挙管理委員会の公式集計によると、プラボウォ氏の得票率は59%、対立候補のアニス氏は約25%、ガンジャル前中部ジャワ州知事は16%だった。

両候補はともに、プラボウォ氏を有利にするため国家による干渉があったと主張。副大統領に就くジョコ現大統領の長男ギブラン氏(36)についても、立候補を認めるべきではなかったなどとしている。

憲法裁は、組織的な不正行為や現大統領による「干渉」の証拠はなく、公的機関や地方公務員、社会的な支援策が選挙に影響を与えるために利用された事実はないと判断した。

憲法裁のスハルトヨ長官は「原告の申し立ては全体として法的根拠がない」と言い渡した。

プラボウォ陣営の弁護士は、判決は「インドネシア全国民にとって勝利だ」と述べた。

憲法裁では5人の判事が申し立て棄却を支持、3人が反対した。反対した判事の1人は大統領と公的機関が中立でないと指摘した。

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