[3日 ロイター] - 欧州連合(EU)がロシアの連邦証券保管振替機関(NSD)を制裁対象に追加したことが3日、EUの文書で分かった。
ロシア財務省は2日、ユーロ債の返済業務をNSDを通して行うと発表。これに伴い、シティバンクは支払代行機関としての業務を停止していた。
NSDは外国証券9兆ルーブルを含む70兆ルーブル(1兆1200億ドル)の顧客資産を保有。プロムスビアズ銀行は「EUの制裁対象になったことで、NSD保有の外国株式の売却が不可能になった」としながらも、「欧州の国際証券決済機関ユーロクリアはNSDとの協力関係をすでに断っているため、一部の投資家はそもそも取引ができなくなっていた」とした。
EUの制裁についてNSD、およびロシア財務省からコメントは得られていない。