[ロンドン 26日 ロイター] - スナク英財務相は26日、インフレの高進が国民に深刻な痛みをもたらしているとの認識を示し、イングランド銀行(英中銀)が物価抑制に向け「決定的な行動」を取ることに期待を示した。
4月の英消費者物価指数(CPI)は前年同月比9.0%上昇し、40年ぶりの高水準だった。中銀は、エネルギー価格のさらなる上昇でインフレ率が年末までに2桁に達すると予想している。
財務相は議会で「現在の高インフレは国民に深刻な苦痛を与えている。国民が懸念を抱き、苦労していることを認識している」と述べた。
その上で英中銀の金利設定における独立性は、インフレ率を目標の2%に戻す上で最善の策と強調。「総裁と彼のチームがインフレ率を目標まで引き下げ、インフレ期待が引き続き支えられると認識している」と述べた。
中銀に対しては、与党の一部から利上げのタイミングが遅すぎるとの声が上がっている。