皆さん、こんにちはフィスコリサーチアナリストの飯村真由です
8月9日に18年3月期第1四半期決算を発表したRIZAPグループ (T:3140)瀬戸社長にインタビューを行いましたので、「取材レポート」としてお届けしたいと思います
~【会社予想を上回る進捗に】~
★先行投資で成長ペース加速見込む!
飯村:第1四半期は会社予想を上回る好調な進捗のようですね?
(売上収益: 前年同期比44.5%増の286.52億円、営業利益:同27.5%減の27.01億円)
瀬戸:はい主軸のRIZAP関連事業は前年同期比28%増と過去最高売上を更新し、さらに成長ペースを上げるため、26.3億円の先行投資を行いましたそのため、上期は前年に対しては減益の計画ですが、第1四半期は社内予想を上回る想定以上の着地となりました第2四半期においても積極的な投資を継続する予定ですが、連結営業利益は上期計画の40億円を上回る進捗で推移しています
~【主軸のRIZAPは過去最高売上】~
★シニア向けが拡大
飯村:RIZAPのボディメイク事業が高成長を続けているようですね
瀬戸:今年初めから注力しているシニア向けの広告宣伝の効果が大きく、新規契約数は半年前の2.1倍になっています累計会員数は2017年7月末時点で89,000人まで拡大していますまた、店舗の生産性が大幅に向上しています
★短期集中型から障害寄り添うサービスへ
飯村:7月1日から導入された「ボディマネジメントプログラム」は従来のライフサポートプログラムの進化版ですか?
瀬戸:はいスタンダードコース(2ヶ月間での減量コース)を修了したゲストを対象とした年間サービスで、多くの方にお申込みいただいています月額29,800円で、月2回のセッション(パーソナルトレーナーによるマンツーマンでのトレーニング)に加え、フリースペースでのトレーニングマシン使い放題も好評ですさらに、専用アプリを利用した食事相談やレコーディングができますこれまでの短期集中型から生涯寄り添うサービスへKPI(経営指標)を変更していくことにより、再契約者率・残存率、顧客単価の向上等につながっています
★リバウンドもサポート!
飯村:業界初の「リバウンド保険」も話題になっていますね!
瀬戸:「ボディマネジメントプログラム」を継続しているにも関わらず、万が一、基準時まで身体が戻ってしまった場合、スタンダードコース2ヶ月16回コース・食事指導を無料で受けていただくことができますリバウンドに対して心配される方もいらっしゃいますので、新たな制度として導入しましたお客様には安心感を持って体型維持や健康増進に取り組んでいただければ嬉しいですね
★マンツーマンだけじゃない
飯村:「RIZAP 1000万人 健康宣言」は、どのような取り組みでしょうか?
瀬戸:2020年までに1,000万人以上の方にRIZAPメソッドを体験してもらい、健康で輝く人生をサポートするというものですこれまで実施してきたマンツーマンスタイル(1:1)のサービスに加え、複数名に対するプログラム(1:N)を法人向けプログラムおよび自治体向けプログラムとして実施していきます「RIZAPメソッド」をさらに広く普及し、シニア世代への健康増進の支援による健康寿命の延伸、生産年齢人口における生活習慣病の改善への貢献を目指してまいります
★社員の正規雇用でサービス向上へ
飯村:トレーナー・カウンセラー約1000名の正社員化(10月1日付)についても素晴らしいご決断ですね
瀬戸:正社員になってもらうことで、社員満足度が向上し、離職率の低減が見込まれますその結果、サービスの品質もさらに良くなるでしょうし、生涯寄り添うサービスの確立により、売上アップが期待できるのではないかと思っています
~【新規事業も好調】~
★ゴルフは入会待ち多数!
飯村:新規事業のGOLF、ENGLISH、COOK、KIDSはいかがでしょうか?
瀬戸:おかげさまで大反響となっていまして、GOLFの問い合わせ件数はボディメイク事業の半分まできています入会待ちが多数発生している状況ですので、トレーナーの獲得が課題です自社開催のゴルフトーナメントなどを通じてトレーナーの採用を急ピッチで進めているところです店舗数も今期末に25店舗(現在は13店舗)に拡大予定で、トレーナーは200名規模(現在は約50名)にしたいと思っていますENGLISH、COOK、KIDSにおいても拡大を決定していますし、成約率など各KPIは非常にいいです
~【投資家への還元にも積極的】~
★投資家に応える株主優待
飯村:決算発表と同時に株式分割と株主優待の拡充を発表されたのは、どのような思いからでしょうか?
瀬戸:当社のビジネスに共感し、応援していただいている個人投資家の皆さんに喜んでいただけるような企業でありたいということは常に思っていることです今後も株主の方々に納得していただけるような業績成長を続け、積極的な株主還元の強化も続けていきたいと思っています
(9月30日を基準日に1株を2株とする株式分割を実施予定株式分割後も優待内容を据え置くことで優待利回りは実質2倍に)
★将来的には配当性向30%
飯村:配当についてはいかがでしょうか?
瀬戸:配当性向20%を継続する予定ですが、中期経営計画の最終年度の2021年3月期には配当性向30%の目標を掲げています(期末配当:6.29円予定、分割考慮)
★東証への市場変更も?
飯村:東証への市場変更の準備を進めると以前から表明されていらっしゃいますが、流通株式数についてはいかがでしょうか?
瀬戸:東証1部を目指す場合の35%という基準にはまだ満ちていないことは認識しておりますが、引き続き準備を進めている状況です
~【グループ傘下企業は?】~
★公募増資はさらなる成長が見込める時だけ
飯村:子会社のイデアインターナショナル (T:9980)、マルコ (T:3185)の2社が公募増資を発表されましたが、RIZAPグループや他の子会社でも検討されていらっしゃるのでしょうか?
瀬戸:イデアとマルコに関しては完全黒字化し、更なる成長が見込めると確信したため公募増資を実施し、急角度の成長を目指す決断を致しましたRIZAPグループや他の子会社については現時点で検討しておりません
★M&A後は二人三脚で
飯村:上場子会社が8社となり、業績改善も鮮明になってきたことで、M&Aに注目が集まっていますが、売却の方は考えていないのでしょうか?
瀬戸:現時点では考えておりません親会社であるRIZAPグループが見本を示しながら、より良い未来を二人三脚で一緒に歩んでいくというのがM&Aの基本方針です週次ベースで子会社の進捗状況やリカバリープランなども全てチェックするというのが、趣味みたいになっていますね(笑)
★業績改善した子会社は優待の導入も
飯村:株主優待をまだつけていない他の子会社についても優待の導入を検討されていますか?
瀬戸:将来的な話として、業績改善が鮮明になった企業に関しては、前向きに検討していきたいと思っていますが、まだ白紙の状態です
★気になる上場子会社の業績は?
飯村:子会社の中で業績の改善期待の高い企業はどこでしょうか?
瀬戸:夢展望 (T:7577)は第1四半期時点で債務超過を解消し、利益面は通期計画をほぼ達成という非常に好調な進捗状況ですパスポート (T:4833)は収益構造が完全に変わったので良くなっていますし、ぱど (T:8105)もだいぶ良くなっていますね堀田丸正 (T:7448)も戻りは早いと思っていますジーンズメイト (T:4650)やSDエンターテイメントは少し遅れていますが、これから変えていきますので、期待してお待ちいただければと思います
飯村:ありがとうございました!
8月9日に18年3月期第1四半期決算を発表したRIZAPグループ (T:3140)瀬戸社長にインタビューを行いましたので、「取材レポート」としてお届けしたいと思います
~【会社予想を上回る進捗に】~
★先行投資で成長ペース加速見込む!
飯村:第1四半期は会社予想を上回る好調な進捗のようですね?
(売上収益: 前年同期比44.5%増の286.52億円、営業利益:同27.5%減の27.01億円)
瀬戸:はい主軸のRIZAP関連事業は前年同期比28%増と過去最高売上を更新し、さらに成長ペースを上げるため、26.3億円の先行投資を行いましたそのため、上期は前年に対しては減益の計画ですが、第1四半期は社内予想を上回る想定以上の着地となりました第2四半期においても積極的な投資を継続する予定ですが、連結営業利益は上期計画の40億円を上回る進捗で推移しています
~【主軸のRIZAPは過去最高売上】~
★シニア向けが拡大
飯村:RIZAPのボディメイク事業が高成長を続けているようですね
瀬戸:今年初めから注力しているシニア向けの広告宣伝の効果が大きく、新規契約数は半年前の2.1倍になっています累計会員数は2017年7月末時点で89,000人まで拡大していますまた、店舗の生産性が大幅に向上しています
★短期集中型から障害寄り添うサービスへ
飯村:7月1日から導入された「ボディマネジメントプログラム」は従来のライフサポートプログラムの進化版ですか?
瀬戸:はいスタンダードコース(2ヶ月間での減量コース)を修了したゲストを対象とした年間サービスで、多くの方にお申込みいただいています月額29,800円で、月2回のセッション(パーソナルトレーナーによるマンツーマンでのトレーニング)に加え、フリースペースでのトレーニングマシン使い放題も好評ですさらに、専用アプリを利用した食事相談やレコーディングができますこれまでの短期集中型から生涯寄り添うサービスへKPI(経営指標)を変更していくことにより、再契約者率・残存率、顧客単価の向上等につながっています
★リバウンドもサポート!
飯村:業界初の「リバウンド保険」も話題になっていますね!
瀬戸:「ボディマネジメントプログラム」を継続しているにも関わらず、万が一、基準時まで身体が戻ってしまった場合、スタンダードコース2ヶ月16回コース・食事指導を無料で受けていただくことができますリバウンドに対して心配される方もいらっしゃいますので、新たな制度として導入しましたお客様には安心感を持って体型維持や健康増進に取り組んでいただければ嬉しいですね
★マンツーマンだけじゃない
飯村:「RIZAP 1000万人 健康宣言」は、どのような取り組みでしょうか?
瀬戸:2020年までに1,000万人以上の方にRIZAPメソッドを体験してもらい、健康で輝く人生をサポートするというものですこれまで実施してきたマンツーマンスタイル(1:1)のサービスに加え、複数名に対するプログラム(1:N)を法人向けプログラムおよび自治体向けプログラムとして実施していきます「RIZAPメソッド」をさらに広く普及し、シニア世代への健康増進の支援による健康寿命の延伸、生産年齢人口における生活習慣病の改善への貢献を目指してまいります
★社員の正規雇用でサービス向上へ
飯村:トレーナー・カウンセラー約1000名の正社員化(10月1日付)についても素晴らしいご決断ですね
瀬戸:正社員になってもらうことで、社員満足度が向上し、離職率の低減が見込まれますその結果、サービスの品質もさらに良くなるでしょうし、生涯寄り添うサービスの確立により、売上アップが期待できるのではないかと思っています
~【新規事業も好調】~
★ゴルフは入会待ち多数!
飯村:新規事業のGOLF、ENGLISH、COOK、KIDSはいかがでしょうか?
瀬戸:おかげさまで大反響となっていまして、GOLFの問い合わせ件数はボディメイク事業の半分まできています入会待ちが多数発生している状況ですので、トレーナーの獲得が課題です自社開催のゴルフトーナメントなどを通じてトレーナーの採用を急ピッチで進めているところです店舗数も今期末に25店舗(現在は13店舗)に拡大予定で、トレーナーは200名規模(現在は約50名)にしたいと思っていますENGLISH、COOK、KIDSにおいても拡大を決定していますし、成約率など各KPIは非常にいいです
~【投資家への還元にも積極的】~
★投資家に応える株主優待
飯村:決算発表と同時に株式分割と株主優待の拡充を発表されたのは、どのような思いからでしょうか?
瀬戸:当社のビジネスに共感し、応援していただいている個人投資家の皆さんに喜んでいただけるような企業でありたいということは常に思っていることです今後も株主の方々に納得していただけるような業績成長を続け、積極的な株主還元の強化も続けていきたいと思っています
(9月30日を基準日に1株を2株とする株式分割を実施予定株式分割後も優待内容を据え置くことで優待利回りは実質2倍に)
★将来的には配当性向30%
飯村:配当についてはいかがでしょうか?
瀬戸:配当性向20%を継続する予定ですが、中期経営計画の最終年度の2021年3月期には配当性向30%の目標を掲げています(期末配当:6.29円予定、分割考慮)
★東証への市場変更も?
飯村:東証への市場変更の準備を進めると以前から表明されていらっしゃいますが、流通株式数についてはいかがでしょうか?
瀬戸:東証1部を目指す場合の35%という基準にはまだ満ちていないことは認識しておりますが、引き続き準備を進めている状況です
~【グループ傘下企業は?】~
★公募増資はさらなる成長が見込める時だけ
飯村:子会社のイデアインターナショナル (T:9980)、マルコ (T:3185)の2社が公募増資を発表されましたが、RIZAPグループや他の子会社でも検討されていらっしゃるのでしょうか?
瀬戸:イデアとマルコに関しては完全黒字化し、更なる成長が見込めると確信したため公募増資を実施し、急角度の成長を目指す決断を致しましたRIZAPグループや他の子会社については現時点で検討しておりません
★M&A後は二人三脚で
飯村:上場子会社が8社となり、業績改善も鮮明になってきたことで、M&Aに注目が集まっていますが、売却の方は考えていないのでしょうか?
瀬戸:現時点では考えておりません親会社であるRIZAPグループが見本を示しながら、より良い未来を二人三脚で一緒に歩んでいくというのがM&Aの基本方針です週次ベースで子会社の進捗状況やリカバリープランなども全てチェックするというのが、趣味みたいになっていますね(笑)
★業績改善した子会社は優待の導入も
飯村:株主優待をまだつけていない他の子会社についても優待の導入を検討されていますか?
瀬戸:将来的な話として、業績改善が鮮明になった企業に関しては、前向きに検討していきたいと思っていますが、まだ白紙の状態です
★気になる上場子会社の業績は?
飯村:子会社の中で業績の改善期待の高い企業はどこでしょうか?
瀬戸:夢展望 (T:7577)は第1四半期時点で債務超過を解消し、利益面は通期計画をほぼ達成という非常に好調な進捗状況ですパスポート (T:4833)は収益構造が完全に変わったので良くなっていますし、ぱど (T:8105)もだいぶ良くなっていますね堀田丸正 (T:7448)も戻りは早いと思っていますジーンズメイト (T:4650)やSDエンターテイメントは少し遅れていますが、これから変えていきますので、期待してお待ちいただければと思います
飯村:ありがとうございました!