[シドニー 14日 ロイター] - ロシアの新興財閥(オリガルヒ)が所有する豪華ヨットが南太平洋の島国フィジーに通関手続きなしに入港し、地元警察が調査している。
現地紙によると、ヨットの所有者は欧米の制裁対象となっているロシアの富豪スレイマン・ケリモフ氏。警察はヨットは押収し、乗組員を拘束した。
警察当局者はヨットが12日に入港し、通関手続きをしていないことについて船長を取り調べていると明らかにした。
米大使館はこの問題でフィジー当局と協力していると表明した。声明で、ロシアのウクライナ侵攻を支援したオリガルヒの資産を発見し押収することに取り組んでいると述べた。
このヨットの代理人はロイターに対し「所有者を含め、報道に事実と異なる点がある」とし、「所有者が誰かは知らない。フィジーの警察に証拠を提出している」と発言。弁護士が対応に当たっていると明かした。