[ニューデリー 13日 ロイター] - インドの石油天然ガス公社(ONGC)の海外事業部門ONGCビデシュは、ロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン1」について、西側の対ロ経済制裁で原油を運ぶタンカーの保険に影響が出ているため、操業の混乱が数カ月続くとの見方を示した。
ONGCビデシュはサハリン1の権益20%を保有している。
米石油大手エクソンモービルのロシア部門は4月、対ロ制裁で原油輸送が困難になっているとして、サハリン1に不可抗力条項を発動していた。
ONGCビデシュのマネジングディレクター、アロク・グプタ氏は「この一時的な混乱は数カ月続く見通しで、そのためサハリンでの生産は抑制されている」と述べた。5月30日のアナリスト会見での発言がONGCのウェブサイトに掲載された。
同氏は「われわれは代替措置を模索しており、今後2─3週間」で状況が正常化することを期待するとも述べた。代替措置の詳細には触れなかった。