[モスクワ 27日 ロイター] - ロシア極東サハリン州のリマレンコ知事は27日、プーチン大統領に対し、石油・天然ガス開発事業「サハリン1」の2022年生産量が計画の半分以下になったと伝えた。
同事業を巡っては、日本の企業コンソーシアム「サハリン石油ガス開発(SODECO)」が30%の権益を維持することをロシア政府によって昨年承認されている。
ロシアによるウクライナ侵攻を受けて米石油大手・エクソンモービルが撤退した後、サハリン1の生産量は大きく減少した。
リマレンコ知事は、プーチン大統領とのテレビ会議で「まず5月に石油の生産が実質的にストップし、9月にはガス生産もストップした。年間計画の半分以上という大きな量を失った」と説明。「(地域)予算の3分の2が石油・ガス税であることを考えると、われわれの計算では500億ルーブル(6億6360万ドル)、490億ルーブルほど失うことになる」と語った。