[北京 24日 ロイター] - 中国上海市の住宅管理局は24日、今年の不動産投資の目標を5%増に設定したことを明らかにした。
昨年の実績は1.1%減だった。新型コロナウイルス流行に伴う厳格なロックダウン(都市封鎖)で潜在的な住宅購入者が自宅待機を迫られたほか、開発業者が建設を中断した。
住宅管理局は経済成長の安定に向け不動産部門が重要な役割を果たせるようにすると表明。これにより上海市の不動産投資が5230億元(763億7000万ドル)前後になるとの見通しを示した。
「土地価格、住宅価格、見通しの安定」と「不動産市場のリスク防止とリスク解消」に取り組むとしている。
国家統計局によると、1─2月の開発業者による全国の不動産投資は前年同期比5.7%減。昨年12月の12%減、昨年1年間の10%減から減少ペースが鈍化している。
ただ1─2月の土地売却収入は前年同期比29%減と、当局の不動産業界支援にもかかわらず、開発業者が慎重姿勢を継続していることが示された。