[22日 ロイター] - アルメニアのパシニャン首相は、ロシア主導の軍事同盟「集団安全保障条約機構(CSTO)」への参加を凍結したと明らかにした。22日に放送されたフランス24テレビのインタビューで述べた。同盟が義務を果たさなかったためとしている。
パシニャン氏は通訳を介して「(CSTOは)アルメニアに関する限り、特に2021年と22年にその目的を果たしていない。このような事態は放置できない」と述べた。
国内にあるロシア軍基地の閉鎖については今のところ議論されていないとした。
パシニャン氏はこのところ、ロシアとの長年の関係に不満を示しており、防衛でロシアに頼ることはもはやできないとし、CSTOへの参加について見直しを行っていることを示唆していた。
インタビューでは、隣国アゼルバイジャンについて、長期的な平和条約を結ぶために必要な原則を守っていないと述べ、同国が再び攻撃を仕掛ける準備をしていると示唆した。
アゼルバイジャンは昨年、アルメニア系住民が実効支配してきた係争地の南部ナゴルノカラバフを軍事行動により完全掌握した。