[17日 ロイター] - 女子テニスのツアーを統括するWTAは16日に最新の2022年カレンダーを発表したが、中国開催の大会は含まれなかった。シーズン最終戦のWTAファイナルの開催地も未定となった。
WTAは先月、女子テニスのダブルス元世界ランク1位の彭帥さん(中国)に関する問題を巡り、中国との膠着状態解決を目指しているものの年内は同国で大会を開催しないとの意向を示していた。
彭さんは昨年11月、中国の張高麗元副首相から性的暴行を受けたと交流サイト(SNS)に投稿。その投稿は後に削除され、彭さんは3週間にわたり消息不明となった。WTAはその翌月、中国での全ての大会の開催を延期する判断を下した。
彭さんは2月、北京冬季五輪に姿を現し、性的暴行について告発したことを否定。自身がSNSへの投稿を削除したと主張した。
中国除外を受けて、今秋のカレンダーには10月にメキシコのグアダラハラでWTA1000の大会、米カリフォルニア州サンディエゴでWTA500の大会が含まれた。また、チュニジアでもWTA250の大会が開催される予定。
WTAファイナル開催地などの追加情報は近日中に発表されるという。