以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家ゆたぽん氏(ツイッター:@yutanpo104 )が執筆したコメントです。
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
---- ※2016年4月5日23時に執筆 前回の『株取引で大切なことは、自己責任を理解すること(1/2)』では、マーケットの中立さと、責任転嫁の理由について考察させていただいた。
今回はその続きとして、自己責任の本質を考える意味と情報の活用方法について考察したいと思う。
◆自己責任の理解は売買技術の向上につながる では、なぜこうも「自己責任」について理解を深める必要があるのか。
それは、完全なる自己責任の理解のもとに執行したトレードは、結果がどうであれ自分の考えが機能したか否かの分析を可能にし、今後の成長の糧とすることができるからである。
他人のせいにすることはとても簡単だが、何一つ自分のためにはならないということを知っておきたい。
マーケットが何かしてくれる、他人が何かしてくれるという気持ちを一切排除し、本当の意味での自己責任を理解した売買を実践することによって、何が良くて何が間違っていたのか、どういう解釈ができたのかを学ぶことができ、その経験が売買技術の向上につながるはずだ。
◆情報の活用方法 ニュースや開示など情報を多く入手できる、解釈のための素材を手に入れられることのほかに、私の考えるツイッターをはじめとしたインターネット情報ツールの活用で興味のあることはひとつである。
それは、その人がどういうロジックで投資行動に辿り着いたかを探ることができるという点である。
私にとって、場中のトレードは試験を受けている感覚である。
そのために準備、宿題をしなければいけない。
試験は、いま授業でやっている範囲かもしれないし、抜き打ちの復習テストかもしれないし、まだやったことのない先取りかもしれない。
では、常に最後の解答(他人の推奨する銘柄名や仕手情報)のみを見て試験を受けている生徒がいたとしたら、その生徒の学力は向上するだろうか?おそらく、何も身に付かないだろう。
なぜその解答に行きついたのか、その過程が最も大切であり、思考法の習得こそが真の実力(情報を正しく解釈する能力)を身に着けるのではないだろうか。
ここを理解できれば、他人の推奨銘柄の結果のみを見て「当たった」「外れた」などと言うこと自体、何の価値もないとさえ思えてくるのではないだろうか。
私の知る尊敬するトレーダーさんたちは、間違いに気づいたときにはロスカットを淡々と執行し、決して他人のせいになどせず、次の売買に活かす姿勢を持たれている。
そして、ツイッターなどで売買の過程や動機を惜しみなく公開されている方もいる。
こうした宝ともいえる上級者の思考プロセスが、インターネット上には溢れている。
しかもそのほぼすべてを無料で学ぶことができるわけだ。
非常にありがたいことである。
最後に、 情報はあくまでも情報であり、活かすも殺すも自分次第である。
情報自体に絶対的な答えはなく、それをどう解釈するかが問われている。
そして、解釈を実行に移すのは自分自身であり、意思決定も自分自身で行われる。
トレード自体が自分との闘いであり、他人のせいにすることがどれほど無意味なことであるか。
ほぼ無制限に自由な「マーケット」という名のユートピアにおいて、誰かに従う必要はなく、自分自身の意思決定が己の成長につながるのではないだろうか。
「自己責任」これは責任のなすりつけ合いではなく、自分の投資行動の質を向上させるための意識基盤となるのかもしれない。
あれこれと書いたが、私自身、自己責任の本質について頭で理解しようとしても、実際はまだまだ地合いのせいにしていたり、失敗した自分の売買について無意識に自分に都合の良い解釈もしたりしている。
あまり真面目になり過ぎても窮屈になってしまうので、うまく自分をコントロールして、メリハリのあるトレードを心掛けたいものだ。
毎回レポートの最後に書かせていただいているくらいに思っていると、気が楽になるかもしれない。
参考著書:マーク・ダグラス著「ゾーン 勝つ相場心理学入門」 ---- 執筆者名:ゆたぽん(ツイッター:@yutanpo104 ) <NO>
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
---- ※2016年4月5日23時に執筆 前回の『株取引で大切なことは、自己責任を理解すること(1/2)』では、マーケットの中立さと、責任転嫁の理由について考察させていただいた。
今回はその続きとして、自己責任の本質を考える意味と情報の活用方法について考察したいと思う。
◆自己責任の理解は売買技術の向上につながる では、なぜこうも「自己責任」について理解を深める必要があるのか。
それは、完全なる自己責任の理解のもとに執行したトレードは、結果がどうであれ自分の考えが機能したか否かの分析を可能にし、今後の成長の糧とすることができるからである。
他人のせいにすることはとても簡単だが、何一つ自分のためにはならないということを知っておきたい。
マーケットが何かしてくれる、他人が何かしてくれるという気持ちを一切排除し、本当の意味での自己責任を理解した売買を実践することによって、何が良くて何が間違っていたのか、どういう解釈ができたのかを学ぶことができ、その経験が売買技術の向上につながるはずだ。
◆情報の活用方法 ニュースや開示など情報を多く入手できる、解釈のための素材を手に入れられることのほかに、私の考えるツイッターをはじめとしたインターネット情報ツールの活用で興味のあることはひとつである。
それは、その人がどういうロジックで投資行動に辿り着いたかを探ることができるという点である。
私にとって、場中のトレードは試験を受けている感覚である。
そのために準備、宿題をしなければいけない。
試験は、いま授業でやっている範囲かもしれないし、抜き打ちの復習テストかもしれないし、まだやったことのない先取りかもしれない。
では、常に最後の解答(他人の推奨する銘柄名や仕手情報)のみを見て試験を受けている生徒がいたとしたら、その生徒の学力は向上するだろうか?おそらく、何も身に付かないだろう。
なぜその解答に行きついたのか、その過程が最も大切であり、思考法の習得こそが真の実力(情報を正しく解釈する能力)を身に着けるのではないだろうか。
ここを理解できれば、他人の推奨銘柄の結果のみを見て「当たった」「外れた」などと言うこと自体、何の価値もないとさえ思えてくるのではないだろうか。
私の知る尊敬するトレーダーさんたちは、間違いに気づいたときにはロスカットを淡々と執行し、決して他人のせいになどせず、次の売買に活かす姿勢を持たれている。
そして、ツイッターなどで売買の過程や動機を惜しみなく公開されている方もいる。
こうした宝ともいえる上級者の思考プロセスが、インターネット上には溢れている。
しかもそのほぼすべてを無料で学ぶことができるわけだ。
非常にありがたいことである。
最後に、 情報はあくまでも情報であり、活かすも殺すも自分次第である。
情報自体に絶対的な答えはなく、それをどう解釈するかが問われている。
そして、解釈を実行に移すのは自分自身であり、意思決定も自分自身で行われる。
トレード自体が自分との闘いであり、他人のせいにすることがどれほど無意味なことであるか。
ほぼ無制限に自由な「マーケット」という名のユートピアにおいて、誰かに従う必要はなく、自分自身の意思決定が己の成長につながるのではないだろうか。
「自己責任」これは責任のなすりつけ合いではなく、自分の投資行動の質を向上させるための意識基盤となるのかもしれない。
あれこれと書いたが、私自身、自己責任の本質について頭で理解しようとしても、実際はまだまだ地合いのせいにしていたり、失敗した自分の売買について無意識に自分に都合の良い解釈もしたりしている。
あまり真面目になり過ぎても窮屈になってしまうので、うまく自分をコントロールして、メリハリのあるトレードを心掛けたいものだ。
毎回レポートの最後に書かせていただいているくらいに思っていると、気が楽になるかもしれない。
参考著書:マーク・ダグラス著「ゾーン 勝つ相場心理学入門」 ---- 執筆者名:ゆたぽん(ツイッター:@yutanpo104 ) <NO>