[10日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6275.28(‐19.88) 前営業日終値 6295.16(‐58.67)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 10832.52(+17.07) 前営業日終値 10815.45(‐172.58)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4912.16(+0.99) 前営業日終値 4911.17(‐72.98)
<ロンドン株式市場> 続落し、FT100種総合株価指数 FTSE. は19.88ポ イント(0.32%)安の6275.28で取引を終えた。 金属価格の急落で鉱業株が値下がりし、携帯電話サービス大手ボーダフォン VOD.L や信用調査大手のエクスペリアン EXPN.L などの値上がりによる株価押し上げ効果を打ち 消した。 ドル高進行や中国の経済減速を背景に銅価格が6年ぶりの安値水準に落ち込む中、F T350種鉱業株指数 .FTNMX1770 は0.98%下落した。鉱業大手のアングロ・アメリ カン AAL.L やアントファガスタ ANTO.L 、BHPビリトン BLT.L 、資源大手グレンコア GLEN.L は0.6%から4.7%の値下がりとなった。 バークレイズが中国経済の減速が続いていることを理由に、鉱業部門の投資判断を「 ポジティブ」から「中立」に引き下げたことも響いた。 携帯電話サービスで世界第2位のボーダフォンは3.9%高。第2・四半期の収益の 伸びが市場予想以上だったことが買い材料となった。 信用調査で世界最大手のエクスペリアンは7.5%の値上がり。基礎的収益が堅調に 伸びたとし、中間配当を2%引き上げたことが好感された。
<欧州株式市場> 乱高下の後、反発して取引を終えた。資源関連の値下がりやポル トガルの政局不安が重しになる一方、ユーロ安を追い風に輸出関連が買われて全体水準を 押し上げた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は2.29ポイント(0.15%) 高の1484.50で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は7 .04ポイント(0.21%)高の3425.40だった。ユーロがドルに対して7年ぶ りの安値をつけたことで、輸出株を中心に買いが広がった。 ポルトガルのPSI─20指数 .PSI20 は0.33%の下落。今週に入って約4%の 下落となっている。左派連合が中道右派のコエリョ政権に事実上の不信任を突きつけたこ とで、左派政権誕生の可能性が強まったとして投資家の不安が高まった。ただ、国際的な 約束や財政再建は尊重するとしたことで、株価は下げ幅をやや縮小した。 フランスの建設大手エファージュ FOUG.PA は3.6%安。国内事業が振るわず、四 半期の業績の重しとなったことが嫌気された。 フランスの鋼管メーカー、バローレック VLLP.PA は10.2%の急落。石油・ガス 関連の顧客からの需要が落ち込み、第3・四半期が純損失となった。市場が短期間で改善 することは見込めないとしている。