サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

商品相場展望:米国利上げと貴金属相場

発行済 2017-03-21 17:18
更新済 2023-07-09 19:32
2017/03/21 【商品相場展望】
米国利上げと貴金属相場


目次
●金:米国利上げと金相場
●白金:外部環境は良好!?
●日経225:需給と4月の特異月




米国利上げと金相場

20170321-1.jpg

上のチャートは、米国の利上げと金相場の関係を表しています。
1回目の利上げは、2015年12月。金相場は弱材料出尽くしで反発、その後2016年半ばまで上昇が続きました。
1年後の2016年12月の利上げでもやはり弱材料出尽くしで金相場は上昇しています。
先週の米FOMCでは予想通り3回目の利上げが決定、金相場はこれまで2回の利上げ時と同様に反発で反応しており、目先の下値は出たとみています。
ただし、2回目の利上げから利上げペースが速くなっており、今年は年3回の利上げが予想されており、上昇する期間も短くなる可能性に注意が必要です。

NY金は1200ドルを割れ、一目均衡表の雲上限での反発と目先の下値は出したと考えます。
東京金も一目均衡表の雲上限が目先の下値抵抗となっています。

20170321-2.jpg

ファンドのポジションは、買い越しが大きく減少しており、目先の下値を出したとの考えに沿うものと思います。

20170321-3.png



外部環境は良好!?

白金は、金同様にFOMC後の弱材料出尽くしで反発しています。
未だ短期上昇トレンドは崩れたままなので、これから下値目途を確認する展開です。

20170321-4.jpg

その中で、白金相場の外部環境は良好です。
ランド相場はランド高が更新、ランド建ての白金相場は12200ポイント割れで、ドル建てが大底をつけた2015年年末の水準まで下がってきており、値位置としては下値確認中ながら、いい仕込み場になる可能性があります。

ドルランド相場
20170321-5.png

20170321-6.jpg


需給と4月の特異月

最後に、今週は日経平均についてもお話しておきます。

日経平均は、19000~19600円でここ2~3か月継続していますが、需給環境は良好な状況とみています。

20170321-7.jpg

こちらは投資主体別の売買動向を表しています。
個人、海外投資家、投資信託、生保、銀行など売り越しが続いており、目立った買い方が不在にもかかわらず相場は値崩れしていません。
日銀のETF買いが非常に効いていると言えるのではないでしょうか。

20170321-8.jpg

また、4月は外国人買いの特異月で、直近では10年連続で買い越しになっています。
直近10年の日経平均騰落率は7勝3敗、今年の4月も外国人が買い越しに回るとなれば買い方不在でも下がらない相場だけに
4月は期待できます。


20170321-9.jpg


当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。
当コラムの筆者、後藤道義のセミナーも定期開催中。


本コラムは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的として提供するものではありません。本コラムの情報は、正確を期しておりますが、その内容等を保証するものではありません。また、本コラムに記載された意見や展望などは、個人的な見解に基づく情報であり、本コラムにより被った損害についても、当社は一切の責任を負いかねますことをご了承願います。お取引の最終判断はお客様ご自身でなさるようお願い致します。
※商品先物取引及び金融商品の証拠金取引は、価格変動等の理由により差損が生じる場合があり、元本や収益が保証されるものではありません。また、取引金額はお客様が預託すべき証拠金の額に比して大きいため、相場の状況によっては差し入れた証拠金を超える損失が生じる可能性もございます。お取引に際しては、契約締結前交付書面、約諾書・約款ならびにお客様向け資料の内容を十分ご理解の上お取引ください。

最新のコメント

次の記事を読み込み中です
当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます