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商品相場展望:プラチナ本格上昇のはじまりか、夏枯れ相場の一時的な戻りか?

発行済 2017-08-08 08:17
更新済 2023-07-09 19:32
2017/08/07商品相場展望
プラチナ本格上昇のはじまりか、
夏枯れ相場の一時的な戻りか?


目次
●白金:テクニカル環境は万全
●金・白金比差:縮小へ転換
●金・銀比価:次の狙い目は銀
●原油:ファンドの買い越し増を警戒
●ドル相場の行方:ドル安が一服




東京商品市場は、白金が先週半ばから上昇に転じました。

白金:テクニカル環境は万全

NY白金、東京白金ともに、週足は先週の上昇でMACDが買い転換しました。

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一目均衡表でも、雲を上抜けて買いサインとなる、三役好転になっています。

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移動平均線は、短期線が中長期線を上抜くゴールデンクロスになり、テクニカル環境だけで言えば、万全の相場です。

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ボリンジャーバンドでは、これまでにないほど狭かったバンドの幅が急拡大。
相場が動き出したことが分かります。
今後はバンドの上限で推移するバンドウォークとなる可能性があります。
目先下落があっても、バンドの21日移動平均線が押し目となり、反発する可能性を秘めてます。

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今回のプラチナの上昇が本格上昇のはじまりか、夏枯れ相場の一時的な戻りかは、今後見極めていく必要があります。



金・白金比差:縮小へ転換

白金の上昇で、金と白金の価格差は1100円以上の差から、縮小してきています。

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1100円以上の拡大局面から、これで4回目の縮小となります。
白金相場の変動と共に、この価格差も注目しておきましょう。



金・銀比価:次の狙い目は銀

貴金属相場の次の狙い目は、銀です。
月足の比価をみると、昨年80場倍以上になったところから、横ばいで推移してきましたが、再度80倍に近づきつつります。
過去、2003年、2008年に80倍をつけた時は、その後50倍以下まで縮小する大相場になっていることから、今回も大相場になる可能性があるため、要注目です。

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原油:ファンドの買い越し増を警戒

原油相場は、ファンドの買い越しが48万枚まで増加、高値警戒をすべき水準に近づいてきています。
原油は、売り場を探す方針です。

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ドル相場の行方:ドル安が一服

先週末発表の米国雇用統計は予想より強い結果になりました。
これまではドル安傾向でしたが、ドル安は一服した可能性があります。

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ただし、強い結果にもかかわらず、2017年内の利上げ予想確率は半々です。

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今後は、年後半の米国金融政策が問われるマーケットになるでしょう。
ジャクソンホールでの講演は、年後半のポイントになる可能性があるため、注目しておきましょう。



当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。
当コラムの筆者、萩原航のセミナーも定期開催中。


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