アメリカでの貯蓄量の増加や、チャートのテクニカル的側面により、原油に下げ圧力がかかっている。
強い米ドルがドル建て商品に影響を与える中、米国エネルギー情報局は水曜日、原油在庫が一週間で380万バレルの増加したことを受けて、クルード原油が下落した。
投資家が原油市場がどこに向かってるか予想している一方、再び増加する供給過多の懸念が、世界の需要に影響を与え、チャートのテクニカル的側面でもさらなる売りを呼んでいる。
原油価格は5日間で10%の下落(上図)を記録した後に形成した三角持合い(ペナント)を下抜けし、下落幅を拡大させた。
相場の持合いは、大きな動きの後の利確や、トレンド形成を見守る心理によってつくられる。
今回の三角持合い(ペナント)の下抜けは、トレーダーは売りの準備ができていることを示している。
50日の移動平均線(上図:緑)は、チャートの中で需給バランスの転換を示している。100日間の移動平均線(上図:青)は、押し目買いポイントを形成し、下落して「超えてはいけないサポートライン」となる。200日間の移動平均線は、2月以来続く上昇チャネルラインの下限に向かっており、次の上昇転換のポイントになるだろう。その後には、6月18日につけた63.59ドルがポイントだ。
トレード戦略
慎重なトレーダーは、下降基調の2つの山と谷をつくり、ダウントレンドを見極められるまで待つべきだ。
一般トレーダーは6月の安値を割る終値をになるまで待つだろう。
積極的なトレーダーは、上昇トレンドに反するリスクを考慮しながらリスクリワードレシオを最低限1:3に設定し、いまショートするだろう。
トレード例
ショートエントリー: $68
ストップロス: $69 ペナントの抵抗ライン
損切り幅: $1
目標価格: $64 6月の安値より上
利確幅: $4
リスクリワードレシオ: 1:4
ロングエントリー: $66 上昇チャネルラインの下限である
ストップロス: $63, 6月の安値より下
損切り幅: $3
目標価格: $75, 7月の高値
利確幅: $9
リスクリワードレシオ: 1:3